2012年3月16日金曜日

ジョナサン・アイヴのインタビューが面白い

Appleのインダストリアルデザイナ担当、ジョナサン・アイヴのインタビューが面白い。
アップルのデザインの進め方、責任者ジョナサン・アイヴが語る
Q:iPodみたいな製品のアイデアを考え付くときは、何か問題を解決しようとしているんですか?

A:いろいろなアプローチがあります。
何かを使っていてイラッとして、それで問題に気づくこともあります。これはとても現実的なアプローチで、一番簡単です。
難しいのは、新しいチャンスを発見しようとするときです。それこそ本当にデザイナーの能力が発揮されるときです。既知の問題への対処ではなくて、誰も必要性を感じたことのないものを作り出すべく「もしこれをこうしたら、便利だろうか?」って自問し始めるんです。これがうまくいけば、個々の問題解決というレベルではなく、デバイスのカテゴリ全体が入れ替わるようなチャンスが生まれます。こういうアプローチは本当に難しいけれど、面白いです。

「不便をITで解決する」系のサービスと、Twitterや、Facebookがある時期からそうであった「誰も必要性を感じたことのないものを作り出すべく考えた」系のサービスがある中で、作り手としてはもちろん後者の方が圧倒的に難しく、圧倒的にやりがいがあるという実感はある。
Q:アップルのデザイナーチームは非常に少人数ですが、それが成功の秘訣ですか?

A:アップルでは製品が複雑なので、違う専門性を持った人たちが一緒にやることがすごく大事です。思うに、この仕事で一番楽しいところかもしれません。
半導体設計エンジニアや、電気や機械系エンジニアといった分野の違う者同士の共同作業ですが、みんな集まるともう誰がどの仕事をしているのか、はた目にはわからないくらいなんです。同じ場所にいて、同じゴールを持ち、すぐれた製品を作ろうとして同じ課題に取り組んでいるんです。これが可能になった理由のひとつは、長年一緒にやってきているということです。一見無理なチャレンジに直面しても、全体としての自信があるんです。
iPhoneでもiPadでも、何回もよりどころがなくて「これで大丈夫か」と思うようなときがありましたが、乗り切ってきました。
こういった要素こそが僕が人と共同で作業をしたい一番の理由だ。
だからこそ自らの専門性を日々磨き、そのチャンスを見つけるべく動くべきだ。