2012年1月17日火曜日

ヒミズを見る

映画「ヒミズ」を見た。「愛のむきだし」「恋の罪」と来て、3作品目の園子温作品体験。
「恋の罪」と本作は強烈だった。両方とも映画を見ている途中で耐えられなくなり映画館から出たくなった。しかし同時に、「ここで見続けなければ」、という思いが同じくらい強く湧いてくる。そして留まる。映画館で見ないと駄目な映画だったな、と終わってから思う。家で見ていたら、途中で休憩・中断を何回もして、映画の意図と違う鑑賞をしていたと思うから。気分は優れないが。
引っかかりを覚える監督だ。遡って近々に「冷たい熱帯魚」を見たい。

俺は結局、なかなか商業との折り合いがつかず、この齢になってもフラフラしてて、プロとはいえんなとも思う。プロとアマの違いは、恋愛と売春くらい違う。アマは映画が撮れれば死んでもいいと思わねば、その情熱は結実しない。かたやプロは、この体で客をメロメロにし、マンサツはたいてでも抱いてみたいと思わせてこそ、プロフェッショナルな仕事と言える。
しかし俺が、言いたいのは、この二つの情熱は表裏一体で、同じ事なのだ。俺はまた新作を撮るが、間違いなく恋愛と売春の二つの精神を守る。どちらに偏る=譲る事なく。俺と、俺の映画とのズルイ駆け引きが始まる。俺と映画
それにしてもヒミズの宣伝は最悪だ。ポスターも予告トレーラーも最悪。トレーラーは一瞥もせずに映画館に行くのが良いと思う。帰宅してトレーラーを見てみたら、結末のシーンまで全部映り込んでいて最悪だった。近頃のトレーラーは劇場鑑賞者の鑑賞体験を損なう最悪なものが多い。