2011年10月24日月曜日

喪失感

ここ3週間近く、ジョブスが亡くなったんだなぁと時折思い、喪失感を漠然と感じる日々が続いておりました。これはさすがに予想外でした。毎日MacBook ProとiPhone、と、Apple製品を触り続けている訳だから、思いを馳せることが人よりも多いのかもしれません。

それにしても、ジョブスの死で何で自分がこんなにショックを受けているのか始めは良く分からなかったです。時間が経つにつれ思ったのは、彼が仕事の絶頂期にありながら、この先に彼が描いていたであろう未来に触れることは永遠にないんだろうな、ということに対するショックが大きな一因としてあるんだろうということでした。Jimi Hendrixが絶頂期に新譜を未完のまま死んでしまったことを知ったときと似たようなショックであるようにも思いました。

ジョブスについて、彼が技術者でないこと、ウォズニアックにしたヒドい仕打ちなどから、Appleにおいて果たした彼の役割に対し過大評価だと言う論調は生前からあり、死後にも散見されました。ジョブスはAppleの超優秀な営業マンに過ぎなかった、とか。僕も技術を志向していたときには同じようなことを感じなくはありませんでした。

でもここ数週間、気がつくと彼の功績を追っていて、痛切に再確認したのは、ジョブスは超すごいビジョナリーであり、全く替えの利かない人物であったということであり、やはり過大評価なんかではなかったのではないか、ということでした。1万人近くの従業員を抱えながらも、Apple製品が全くブレなかったのも、彼が明確にビジョンを持ち、製品を最終判断する立場としてブレなかった、というところが最も大きいんだろうと思います。

さっき、明日に発売され僕の手元にも届くであろう自伝の一部をネット上で見つけて読んだのですが、彼の物作りに対する一連の考え方を読んで、そして彼が引用したとされる以下のような考え方を読み、ますます好感を持ちました。
[詩人が真に優れているかどうかを調べる]最も確実なテストのひとつは、詩人が借用しているやり方を見ることだ。未熟な詩人は真似をする。円熟した詩人は盗む。悪い詩人は借用したものを汚損する。良い詩人はそれをより良いものにするか、少なくともなんらか異なったものにはする。良い詩人は、盗んできたものをユニークで、元のものとはまったく異なった感じのものにする。悪い詩人は脈絡のないものに変えてしまう。通常良い詩人は、時を超えた時代の作者や異なる言語の作者、興味の異なる作者から借用する。 「良いアーティストはマネするだけだが、偉大なアーティストは盗む」

さて、明日10/24はgoodbye blue mondayのライブです。
近場のみなさま、ぜひいらしてください!

新宿レッドクロス企画 「奇天烈大発火!!」
日時:2011年10月24日(月曜日)
場所:新宿レッドクロス
w/あすなろう / ボランズ / サカシマ
OPEN: 18:30 / START: 19:00チケット:1000円(ドリンク別)
出番は1番目、19:00から。