2011年5月18日水曜日

上原ひろみ haze

上原ひろみは以前から、音楽性云々といった評価を軽く飛び越えて人を惹きつけてしまう、演奏家としての圧倒的なパワーが純粋に好きで、先月彼女がBlueNoteで行ったチャリティコンサートに2回行った。
(何でもBlueNoteで企画されていた外タレのコンサートが、震災以降、次々にキャンセルされてしまい、その空いた枠を埋める、ということもあって講演を企画したとのこと。)

最終日の第2ステージがUstreamで放送されていたのも見たので、計3回、ステージ演奏を見た。
元々は1ステージしか見るつもりではなかったのだけど、1ステージ見たら、また見に行きたくなって次の日も行った。
安直に、「感動した」、とか言うのもどうかとは思うし、冷静に分析的に振り返った方が良いのかもしれないとも思う。
しかし、3回見て3回とも感動させるだけの圧倒的なパワーを感じさせるパフォーマンスだった。
(共演した福島出身のタップダンサーの熊谷和徳のステージパフォーマンスも非常によかった。)

その中で最も印象的だった曲がHazeという曲。
絵画の印象派を見ているような、そんな淡い色彩が浮かんでくる曲。
明瞭なタッチを全面に押し出してくる彼女の周知されているスタイルの中で、この曲は圧倒的に異色で、そのせいで、ライブでの演奏が強く印象に残っている。

新譜の"Voice"に収録されている曲で、この新譜が発売されてから改めて何枚か彼女のアルバムを聴き返してみたが、この新譜"Voice"と、ひとつまえのピアノソロアルバム"Place to Be"に収録されている何曲かはとても好きだ。

最近のインタビューで、「最近ピアノが上達した」と彼女が語っていて、「まだ上達するのか」と思ったものだったけれど、実際、その上達ぶりを音源から分かりやすく感じとることができる。
今後が更に楽しみな凄まじいピアニストであると思う。