2010年8月10日火曜日

大友良英さんのライブ

高円寺のShort Boardで行われた大友良英さんのライブを鑑賞(この日は大友良英+山本精一+JOJO広重の演奏)。
ノイズやフリージャズのライブは先輩の河野円さんのライブ(山本逹久さんとの演奏など)に行ったりしていたので初めてではないが、エレクトリックなノイズものを生で聴きに行くのは初めてだ。ブルマンがこういう種類の音楽に影響を受けた曲を作っていたこともあり、興味が再燃していた良いタイミングだった。

ライブはツーステージの構成で、1ステージ目は、1人もしくは2人で演奏。2ステージ目は3人により演奏された。
演奏者はハウリングのしやすいホローギターをメインに利用していた。どんなエフェクターを利用していたかは、写真を見れください。ビートはなくひたすら爆音でノイズが鳴り続ける音楽で、勿論ノイズを出す機材や組み合わせ方にはセンスや技術があるのだが、ポップとは言えないし、ある意味で高円寺という街で演奏されるのにふさわしい音楽という感じがする。こういう種類の音楽を、お客さん100人ぐらいがじっと聴き、20分くらいの曲が終わる度に大きな拍手が起きる感じが、まだこうした音楽の鑑賞に慣れていない自分からすると不思議な感覚だった。勿論、音楽そのものは格好良いとは思う。

ノイズ系の音楽を聴いているときによくある体験なのだが、長時間聴いていると僕は次第に内省を促される気持ちになる。演奏者に熱が入れば入るほど (演奏者は終始うつむきで演奏していた)、僕は冷静な自己分析のモードに入った。あらゆる種類の音階が混った音は、ちょうど、あらゆる種類の波長の光が混じっているホワイトライト(白色光)をイメージさせる。そういう光なり音楽なりを体験していると、意識は自己の方に向かいやすいのかもしれない。スタンリーキューブリックの映画に出てきそうな、時間が止まったような眩しい白色の世界をイメージさせる。ライブが終わったあと、家に帰るときの感覚。外界で聴こえるあらゆる音に、何となく意味があるのかと問う感覚は、ノイズミュージックを聴いた後特有の体験だと思う。

なんだかんだ言ったけれど、また見に行きたくなってしまったな。今日はライブが終わったあと、大友さんが「耳が聴こえない」とか言っていて何か面白かった。僕もです。