2010年7月22日木曜日

村上春樹に浸る

1Q84のBook3を読了した。

1週間くらいかけて読了した後、続けて、新潮社の「考える人」という季刊誌の村上春樹のロングインタビューを読み始めた。(というか、これを読むために、1Q84のBook3を読み始めたと言っても過言ではない。)

村上春樹に3日間かけてインタビューした内容が「1日目」「2日目」「3日目」と、時系列にそのまま掲載されている。1日分がRockin'onの「2万字インタビュー」くらいのボリュームがあって、ボリューム1つとっても読み応えがある。
やっと1日目のインタビュー記事を読み終えたところである。

僕は村上春樹の「ねじまき鳥〜」3部作を大学時代に初めて読んでから、その著作の多くに目を通している。
このインタビューでも、1Q84に限らず、デビュー作以降の著作について、ざっくばらんに創作の裏側を語っており、彼の露出が極端に少ないことも考えれば、貴重なインタビューである。

1日目のインタビューで印象に残ったトピックには以下のようなものがある。
  • 長編の物語を展開するにあたり、どの視点で書くのか、についての村上春樹の考え方
  • 長編の物語に奥行を出すときの村上春樹のアプローチ
    「物語を広くしよう、奥行き深くしよう、入り組んだ構造にしようと思うと、目の前の穴にありとあらゆるものを放り込んでいかなくちゃならない。そうしないと物語を支えきれません。」
  • 人が「システム」によって与えられる影響
    「システム」と人というのは村上春樹が小説の中で良く用いるテーマである。
    オウム真理教事件で村上春樹が長期間取材した体験と絡めて話している。
  • 作家としての傷と、その検証が物語に与える影響
    「人というのは、だれであろうと、どんな環境にあろうと、成長の過程においてそれぞれ自我を傷つけられ、損なわれていくものなんです。ただそのことに気がつかないだけで。」
  • 小説における謎と、その謎をパラフレーズさせる読み方について
多分明日にも続く。