2010年7月23日金曜日

村上春樹ロングインタビュー2日目

村上春樹のロングインタビュー2日目読了。
面白かったとこをピックアップしておく。
  • 会話を書くことについての村上春樹の考え方
    「会話で物語を進めていくというのは、自意識が捉えた一面的な世界では伝えられないものを伝えようとする方法なのかな、とも思います。(中略) 例えば、タマルという人がそうです。彼についての説明や描写はそんなにはない。それよりも、彼が何を語るか、どのように語るかで彼の存在感が作られていきます。(中略) 会話で一番大事なことは、じつは言い残すことなんです。一番言いたいことは言葉にしてはいけない。そこでとまってしまうから。 (中略) たとえば、「おれの言うことが聞こえたのか」「聞こえたよ」というのでは止まってしまう。「おれの言うことが聞こえたのか」ときたら、「つんぼじゃねえや」と返すのが会話です。」

  • 父性について
    「父性というのはつねに大事なテーマでした。現実的な父親というより、一種のシステム、組織みたいなものに対する効力を確立することは、大事な意味を持つことだった。(中略) 母性というのは、もう少し情念的な束縛だけど、父性というのは制度的な束縛であるわけです。それを振り払って自分が個であり自由であることを求めるのは、僕にとっての普遍的なテーマです。

  • 三島的自我と村上的自我
    「三島の作品はほとんど読んでいないので正確なところはよくわからないけど、いちばん大きな違いは、僕が自分を芸術家だとは思っていないことじゃないかと思う。創作する者、クリエイティブな意味での創作家ではあるけれども、芸術家ではないと思っています。芸術家と創作家の違いは何かと言うと、芸術家というのは自分がこの地上に生きていること自体に一つの意味があると思っている人ですね。僕は自分のことをそうは思わない。」

  • 求めているのは十九世紀的な小説像
    「僕はある意味では十九世紀的な完結した小説像を求めているんだと思うんですとにかくページをめくれば、別の場所に生かせてくれる読み物。(中略) とにかく読み物として面白いかどうかが第一に来ます。しかし、同時に、自分という存在の根幹に、その話がしっかりつながっていないと、それを書く意味がない。」

  • 創作スタイル
    「長編小説を書いているときは、目覚める時間がどんどん早くなっていきます。だいたい、朝の4時ごろ起きるんだけど、3時に起きたり2時半に起きたりしても、そのまま仕事をしてしまうときが多いですね。(中略) 習慣はすごく大事です。とにかく(起きたら) 即入る。 (中略) とにかく自分をペースに載せてしまうこと。自分を習慣の動物にしてしまうこと。一日十枚書くと来めたら、何があろうと十枚書く。」

これ以外には、、
  • 久々にマインドマップ使おうと思って、MindManagerのトライアル版をダウンロード。
    直近のこと、将来のことをあれこれ整理し始めた。作詞のように手で書いた方が良いものも多いが、マインドマップに関してはPCがハマる。ノードの入れ替えが圧倒的に楽で、思考の整理が速い。
  • 今日から公開の映画インセプションを見た。
    話が複雑で始めなかなか理解できなかったんだけど、終盤になってきての繋り方が凄かった。
  • 吉田氏からベースラインのアドバイスを貰った
    主に音使いの話しで、こないだのライブ終わったときも教えてもらったんだけど、1,5,8 だと輪郭がはっきりして単純に聴こえるから、横の動きを増やして複雑さを増す、ということについて。
  • 最近良く行くワインバーで、良い感じの店員のお姉さまにワインについてあれこれレクチャーを受けた。
    白ワインの産地違いでの飲み比べや、同じワインをグラスを変えて飲むときの味の違いを体験した。
    グラスを変えただけで、別の味みたいになって、驚いた。