2010年2月15日月曜日

楽器が上達するために

ベースを弾き始めて 1 年が経過した。
昨年は、自分にとってベース元年であった。
その意味では、ベースのプレイングアビリティの向上がまず第一だった。
しかし段々と、「格好良い表現」には、どのように到達し得るかを考えるようになった。

ベースを弾き始めてまず音楽的にバンドに持ち込んだのは、オンコードによる響きへのアプローチだった。別に意図していた訳ではないが、自分の興味がたまたまそこに向かっていた。どんな響きがあり得るのか、どうしたらその響きを構築できるのか。どうしたら気持ちの良い響きの流れが生まれるのか。逆にどうすると台無しになるのか。そういう視点で音楽を聴き、ベースの表現に持ち込んだ。去年はそういう意味で、自分の聴く音楽の 8割以上はジャズだった。

その課題を一旦置き、今はリズムとグルーブをどう表現するか、という方向に興味が向いている。そういう視点で音楽を聴いてみると、これまで聴いていた音楽がまた全然違って聴こえてくる。そして、この次には、ベースのフレージングについても勉強したいと思っている。その後にまた、響きの勉強に戻るつもりである。

二兎追うもの一兎も得ずというが、複数のテーマを同時に持って勉強することには意味があると感じる。
ひとつのテーマしか勉強しないとき、そのテーマと、他の事柄とを関連付けることができなくなる。そうすると表現は結局、学んだことのゴリ押しになる。それはセンスが悪い、という。
だからといって、学んでいるテーマについて、突き詰め、深く根を張るようにしないと、どことなく浅はかになってしまう。
興味の向くままに、いくつかのテーマを持ちながら、学ぶ。
学んだことは相互に関連づけながら、深く進むことが必要だ。

ここで、プレイヤーにとって「学ぶ」、ということは、何か。
恐らく、音楽を聴く、ということである。
そして、究極の読書が「作者や登場人物の情動回路を自分の脳内で動かすこと」( http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20091101 ) であるとして、これを音楽に当てはめるならば、自分の好きな演奏者の脳内回路を自分の脳に持ち込む最適な方法は、単に聴くに留まらず、楽曲をコピーする、ということだろう。それも生半可なコピーではなく、「リズムもニュアンスもグルーブも完璧に再現できるようになるまでコピーする」という作業であるはずだ。

そうして自分の無意識レベルにまで学びを浸透させ、楽曲の前では、あくまで先入観を持たず、学んだことを全て忘れて、最適解を求める態度が必要になる。学んだら捨てる。直近で学んだことをただ当てはめようとすると、良い表現にはならない。

何と効率の悪い作業だろうか。
これでは良い表現に到達するにはとても時間がかかる。

しかし腰を据えて学び、血肉化していくことが大事なようだ。
学ぶ対象は自分が日々興味を持ったことで良い。ただし、そもそもの対象がイケてなかったら意味はない。
自分の鑑賞範囲を限定せず、幅広く、興味の対象を持っていることはここで効いてくる。
自分にとって一番興味のあるイケているものをまず、広い範囲から選択すること。そしてそれを学習する。

このサイクル以外にも上手いやり方があるのならば教えて欲しい。

さて、今週の木曜日に 8 回目のライブをやります。
今回も新曲を用意してあります。

バンド: Eleven Egress
日時: 2/18 (木) 19:00 (open 18:30)
チケット: (Adv. 900 / Door. 2300円) + 1 Drink (600 円)
場所: 渋谷屋根裏
出番は 4 番目、 21:00 です。

都合がついたらぜひ来てください!
(メンバーの誰かに連絡をくだされば、前売り料金で入れます。)