2009年6月11日木曜日

デモ音源を公開しました

MySpace という、音楽用 SNS に、5 月からレコーディングしているデモ音源のうち、2 曲をアップロードしました。
http://www.myspace.com/elevenegress
音源に対するコメント、感想、あと、ライブに来てくれますと大変嬉しいです。


(長い余談 1)
自分用に曲の特徴を書いたメモがでてきたので、それを元に、アップロードされている 2曲の解説を書いてみました。


1. Apotosis

これはこのバンドでは初めて作った曲で、形になってきたのが、確か 1 月とか 2 月だと思います。
その頃はスタジオ入ると、大体初めの 30, 40 分くらいは、何も決めずに適当にジャムる、というのがパターンだったのですが、それが発展してこの曲になりました。
この曲は実はたったの 2 つの和音の繰り返しでできていて、それを如何に曲として成立させるか、というのがテーマでした。

この和声のレペティションに対してのアプローチとして次のようなアプローチを採りました。
1. メロディのバリエーション
2. アンサンブルのテンションの時間変化
3.和声の拡大解釈

当時は、和声進行のアイディアに興味があって、例えば、安易に解決の和声 (V -> I ) を利用しないでも曲を成立させようとしていました。
ギターは 1 曲中ずっと、I → IV の繰り返しのみで、煮え切らないブルース進行になってるんだけれども、そこに対して、ベースが和声の解釈を変化させていくことで、I → IV 以上の広がりを見せていると思います。
また、Apotosis は同じメロディを繰り返していますが、和声が変化することによって、メロディのオープン/クローズが変化して、結果として、フレーズの繰り返しによる冗長さを感じないと思います。

Apotosis っていうのは僕は始めて知った単語なんですが、細胞がその細胞の属する主の生命をよくするために、主に悪い影響を与える場合には自殺する、というプログラムが組みこまれている現象のことだということです。
特に 2 サビからアウトロにかけてのアンサンブルのテンションが持ち上がる部分は、細胞が死んで、生命が加速していくイメージです。バンドノートを見返したら、当時はテンションマップ、という名前のグラフを書いていて、時間の流れに対するバンドアンサンブルのテンションを決めていました。

2. 水羽

これは今年の 2 月か 3 月に原型ができていた気がします。
当時、D コードをベースとして、ギターの 4 弦開放の響きを利用した曲のアイディアが何曲かあって、そのアイディアがまとまって、結局この曲になった。

僕としては当時、和声に興味があったので、割と色々な和声を曲の中で散りばめるアプローチをとっていたのですが、ボーカルのぐっさんの意見で、曲自体には最小限の和声のみを利用しています。和声を減らすことで、曲が引き締まるし、下手に短調和声を色々利用したときよりも、「この曲長いなぁ」というイメージがなくなる。これは僕自身すごい不思議だったんだけれども、おかげで、和声の利用の仕方に注意深くなりました。それ以降、僕は、曲の中で利用するひとつひとつの和声について、どうして、この場所でこの和声を使うのか、を理由づけするようになりましたし。
A メロのぐっさんのメロディのアプローチが秀逸だと思う。

(長い余談 2)
レコーディングの仕方ですが、大まかには以下の流れで進めています。

1. Edirol R-44 という 4ch の小さな MTR とをスタジオに持ち込み
2. SM57 × 2 本をアンプ、SM 58 をバスドラム、コンデンサーマイクをドラム用に立てて、バンドアンサンブルをレコーディング。(バンドアンサンブルは完全に一発録り)
3. 2 のテイクのうち、良いものを一度ミックス
4. 3 の上にボーカルをかぶせたものをレコーディング
5. 4 のテイクのうち良いものをミックス

この方法の今分かる長所短所をあげるなら、

長所:
コストが低い
レコーディングノウハウを蓄積できる

短所:
2 の段階で他の楽器の音が混じってしまうために、パンチイン、パンチアウトは利用できない
3 のチョイスの基準が、アンサンブルの良さのみが基準になってしまうので、各楽器の演奏力に関しては妥協点が採用される
4 ミックスの時間が足りない (ミックスの人を貶している訳ではないです)
クリック利用してないからリズムがよれがち。

となります。

今回の録音方法は、見ての通りとても潔いですし、ライブ録音に近い、という意味で、ある意味ほとんど嘘がない訳ですが、この方法の欠点も僕は限界見えてきたなぁ。
今回録音しているものはデモ音源としては十分なのですが、それ以上の役割は果たせない、というのが僕の感想です。音源にそれ以上を求めるなら、スタジオとエンジニア借り切って、レコーディングするのが、今の段階では良いんじゃないか、と直感的に思うのですが、この辺はメンバーと話しあってみようと思っています。
いまのやり方で改善案を出すなら、クリック聴きながら叩く、楽器は直列で録る (並列で録らない)とかですかね。